「これって誰に相談したらいいんやろう・・・?」

私も開業準備の中ではっきりと理解できたのですが、士業(「~~士」って付いてる仕事をしている人)の方が、どんなお仕事をされているのかって、なかなか一般的に知られていないし、実際に生活している中では、相談する機会がないとなかなか自分でも理解が「入って」こないものです。

前回取り上げた「農地」にしてみても、ご相談される方が何にお困りなのか?、どの士業の方に相談したらよいのか?など、実際に我が事で考える機会がないとなかなか理解することも難しいし、私も実際そうでした。

例えば、「農地の維持・管理が難しく、転用許可を取得し、第三者に売買し、購入者が建物を建築する」というケースの場合、どんな士業の方が専門分野で手続きに携わるのかを見てみると・・・

「農地」を何とかしたい!→「売る(処分したい)」→①相談(農地を買ってもらえるか?等)→②農地の面積測量・境界確認 → ③転用許可申請書を作成・提出 →④転用許可後、売買手続き →⑤所有権の移転(登記)→⑥建築(建築確認申請)

ざっくり見てみると、それぞれの士業の方の出番はこんな感じです↓

①・④宅建業者(宅建士含む) ②土地家屋調査士(登記のベースとなる土地境界の確定や測量等) ③行政書士(農業委員会へ提出する許可申請書作成) ⑤司法書士(所有権移転登記) ⑥建築士 等がそれぞれの専門分野の中で携わることになります。もちろん複数の士業を兼ねられていて、ワンオペで作業可能等、色々なケースはありますが・・・

なかなかわかりにくいですよね?

こういった許可申請は行政書士が中心的な役割を担いますが、このあたりの地域では、まず、実際にご相談を受ける不動産事業者の方が売主と買主の間に入って、トータルコーディネートをされて、それぞれの士業の方と調整されたうえで売買されることが多いようです。

これは一例ですが、それぞれの士業の方には専門分野があり、独占業務となっている内容もあります。

普段は目にすることのない手続きにお困りの際、どの士業の方に相談したらいいのかわからないといった時など、当事務所では、「これって誰に相談したらいいんやろう?」といったお問い合わせも承っていますので、お困りの際にはぜひお気軽にご相談くださいね。